このエゴグラムは自分中の自我状態がどのように現れるかをグラフにしたものです。各自我状態に対する評価はエゴグラムの測定結果の欄に書いてあるので参考にして下さい。
各状態が高ければそれでいいわけではありません。
ある自我状態が過剰であるときは、その自我状態は本来の機能を果たしていません。また、少なくても周囲とうまくやっていけません。
例えば、看護婦さんみたいな人はNPが高くて人を思いやることができればいいのですが、CPも高いと、患者さんに自分の価値を押しつけてしまってうまく仕事ができません。このような人はCPが低くて丁度いいのです。
逆に、社長さんや警察官なんて人は、CPが高くてきちんと価値判断ができないと困ります。その上NPが高くて、犯罪者や競争相手の気 持ちに引きずられるときちんとした役割を果たすことが難しくなります。警察官の中に両津勘吉みたいな人(CPが低くてNPが高くAはギャンブルになると高くなってFCが高くACが低いタイプの人)がいるとかなり困ったことになりますね。(個人的には「こちら亀有り公園前派出所」はとても好きなのですが・・・。)
自我状態 | 機能の肯定的な評価 | 機能の否定的な評価 | 過剰な場合の評価 | 機能不足での否定的評価 | 機能不足での肯定的評価 |
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支配的な親(CP) | 自分や他人に対して価値付けできる。 | 厳しい。 | 自分の価値を他人に押し付ける。 | 自分価値を主張できない。無責任。 | あまり他人のことをこまかく言わない。 |
養育的な親(NP) | 他人に対して思いやりがもてる。 | なれなれしい。 | お節介を焼きすぎて迷惑する。 | 冷淡。 | 他人に干渉しない。 |
大人 (A) | 理性的な行動ができる。 | 理屈っぽい。 | 機械的。 | 場当たり的な行動。 | 天然ぼけで面白い。 |
自由な子供(FC) | 明るくのびやか。 | やんちゃ。 | 自分勝手で迷惑する。 | 楽しめない。 | おとなしい。 |
順応した子供(AC) | 他人に合わせる。 | 日和見的。 | 他人に依存する。あるいは反抗する。 | 人の言うことを聞かない。 | とことん我を通す。 |
それに、長所は鼻にかければ欠点になり、短所は自覚すれば長所になります。 いいところがあっても、そればっかりに自信を持ちすぎると他人に不愉快な思いをさせます。自分の短所を自覚してそれを謙虚に受け入れる事ができれば、その短所が生きてきますね。